スリングショットの種類
いろいろあるよ!
スリングショットの基本は「Y字型の物体の股にゴムをはり、そのゴムの弾力で弾を飛ばす」
という、至ってシンプルなもの。
このシンプルさ故に、形状は多種多用で、それに合わせて特徴的な形・機能を持つものも多く登場しています。
とりわけ欧米では特殊なものが多く……
代表的なのが上記のレーザーサイトつきパチンコ、PS-52
何から何に至るまで近代的なデザインですね。
(でも、スリングにレーザーサイトって何かおかしい気がするのは自分だけでしょうか?)
国内での流通はまだ確認しておりません。
他には変り種として
Cowbow社のコチラのモデルは、矢を発射するタイプです。
同じく、国内での流通はしておりませんで……
入手困難なものばかり紹介しても意味がありませんで、これからは国内で流通が確認されている
Trumark社
Saunders社
Barnett社
Marksman社
の4社に絞って、製品や特徴を紹介したいと思います。
Trumark社製品
Trumark社の製品はオーソドックスでクラシカルなスタイルのものから、どこかユニークなモデルまで様々ですが
品質を信頼できるという点では、ほかの3社同様です。
特徴的な機能としては
・照準触覚
・グリップ部に弾のストックがある
が上げられますが、これらはすべてのモデルに実装されてるわけではありませんのでご注意を。
とりあえず、中でも尖っているデザインのモデル『The BAT』からご紹介
同社の照準触覚とグリップがわかるでしょうか?
といっても、これはそれらが霞むぐらいに前衛的なデザインでありますが……
夜間でも狩りが楽しめるようライトが搭載されているのも他にはない特徴の一つです。
また、コウモリを狩るために赤いライトフィルターがあるとか…?
(コウモリは赤を認識できないそうです)
とはいえ、同社はこのような変り種ばかりでなく
このようなオーソドックスなモデルも製造しております。
50年前のモデルが未だに流通しているあたりに、同社の実績と経験、そして信頼が伺えます。
Saunders社製品
Saunders社は強力で、かつ機能的なモデルを多く作っています。
ユーザーインターフェイスへのこだわりは素晴らしいものがあり、わずらわしいゴム交換を簡単に行えるよう
開発されたDouble Eagleのアタッチや平ゴム・二重バンドゴムの採用など
それでいて革新的、しかもコストパフォーマンスに優れています。
国内ではこれからのスタンダートになる可能性と魅力を兼ねそろえたメーカーですね。
同社は特に、持ち運びの利便性に重きをおき、ほとんどのモデルは折りたたみ・分解が可能であり
フィールドへ持ち出すのにはスペースをとりません。
(もっとも、スリングショット自体そこまで大きなものではありませんので、決定打になるほど魅力的ではありませんが…十分便利な機能ではあります)
同社が発売した、常識をひっくり返したようなものがコレ
リストロケット・プロです。
プロテクター兼用のデザイン、コンパクトに折りたためる本体、強力な平ゴム……
同社が培ってきたノウハウが凝縮された近未来的なデザインですね。
ほかにも
これは平ゴムですが、ダブルバンドを採用し軽い力で今までと同じ威力を誇るダブルイーグル等……
このSaunders社の製品は、クセもなく高機能で誰でも気に入る事でしょう。
Barnett社製品
Barnett社は特にヨーロッパで支持を得ているスリングショットメーカーです。
特に、手にぴったりフィットするグリップの作りに定評があります。
(と言いつつ、自分は使ったことがないのですが)
狩りももちろんでしょうが、競技向けのスリングショットとして評価があるようです。
同社の特徴は、アンカーにより震えを軽減し安定を図るという機能ですが、これについてはどれほどの効果があるかは明言できません。
しかし、コブラに見られるような照準機としても役割も果たすならば、それは心強い機能となるでしょう。
こちらがそのコブラです。
前部の安定装置が特徴的ですね。
こちらは前述のアンカーの旨味を最大に引き出した……のだと思われるプロディアブロ。
形状は前述のコブラと共通点が多いです。
このように、いかに正確な状態で射撃ができるか……を求めるならば
それをBarnett社の製品が手助けしてくれる事は間違いないでしょう。
Marksman社製品
Marksman社も独創的で面白く、かつ利便性のあるアイデアが生きた製品があります。
例を上げるならば
・#3055の、リストガードに取り付けられた弾格納スペース
・#3061の、前後調整可能なリストガードとツノ
・#3071の、滑車システム
などなど……
使ったことがありませんで、実際威力や機能性は言及できませんが説明だけ。
#3061
アジャスタブル機能で、どんな体格の方でも楽しめる。
リスト部分には弾収納スペースがあります。
#3071、サンダース社のリストロケットプロのような斬新なデザインです。
前方に滑車がついています。
こういったモデルは稀に見ますが、効果のほどは不明。
Marksman社は偉大なアイデアマンであり、もし貴方がスリングショットに不便さを感じていたら
いつか同社が画期的なアイデアでそれをサポートしてくれるかもしれません。
これまでも、これからもユーザーを飽きさせないメーカーと言えるでしょう。
KANTAS社製品
……最初に自分は「国内で流通しているのは上記4社」と言いました。
しかし、実はもう一つあるのです。
それがこの台湾のメーカー、KANTAS社ですが……
正体がよくわからないので、掲載は控えます。
というのは、生産しているのがまんま上記のBarnett社の製品なんですよ。
はたしてこれがチャイニーズニセブランドなのか、委託生産なのかいまいちわかりませんで……
どなたか詳細をご存知の方がいましたら、教えて下さい……
さて、ここまで国内で流通しているメーカーを見てきましたが、いかがでしょうか?
各社に個性があり、もちろん、紹介したもの以外にも沢山のモデルがあります。
それでも、自分好みのものが無いなら、自作するのも手でしょう!
簡単ですが、自作スリングショットの世界も奥が深いようです。